窓やサッシの防犯対策は万全でしょうか?
マンションの高層階の場合、窓からの侵入はほぼ考えられませんが、1階や2階、屋上がある場合は最上階の窓ガラスが空き巣犯に狙われています。
特に戸建て住宅の場合、周囲に窓がある場合、特に狙われます。
今回は、窓やサッシに防犯対策が必要な理由と効果的な防犯対策について紹介します。
目次
窓に防犯対策が必要な理由
空き巣犯は、侵入しやすい場所、侵入するために目立たない場所を選びます。
空き巣、侵入窃盗発生場所別でみると、窓が38.9%で最も多く、玄関は35.1%で、玄関の割合を上回っています。(令和2年 警察庁統計より)
窓の防犯対策をしっかり行うことにより、空き巣による被害を約40%防ぐことが可能になります。
特に、戸建て住宅の場合は、窓からの侵入が半数以上で、窓への防犯対策が薄いことがわかります。
窓から侵入する空き巣の手口とは
空き巣が窓やサッシから侵入する手口には、窓ガラスを割る手口と割らない手口があります。
窓を割る手口
窓を割る手口で最も簡単なのがハンマーやバールで窓ガラスを割る手口です。
割った場所から手を入れて鍵を開ける、割った場所からそのまま侵入します。しかし、衝撃音が大きいことから、周囲に気づかれやすくなります。騒音の多い場所で使われることが多いのですが、簡単に短時間で盗みに入る場合、警戒が必要です。
小さな穴を開け、衝撃音が少ない手口が、アイスピックで窓ガラスを突き破る方法です。
ロックのある部分に小さな穴を開け、ロックを開錠します。
窓を割らない手口
窓を割らない侵入手口で最も多いのは、鍵をかけていない窓から侵入する手口です。
戸建て住宅の場合、玄関や勝手口は施錠されていても、サッシや窓が施錠されていないことがあり、約40%が鍵をかけていない窓から侵入されています。
道具や特別な技術が不要で、音もしないので一番簡単に侵入できる手口です。
窓に格子がついているから安心と油断して窓を開けっぱなしにしていると、格子を外したり壊したりして侵入されることもあります。格子の外側についているネジを外したり、のこぎりで切断される可能性もあります。
空き巣犯に狙われやすい場所とは
さまざまな場所に窓がありますが、空き巣犯は、人目に付きにくく侵入しやすい場所を狙います。狙われやすい場所を把握することが大切です。
通りに面していない場所
戸建て住宅の場合、玄関から勝手口までの通路や庭で、生垣に囲まれた部分ありませんか?人目に付かず気づかれにくい窓が狙われます。
無施錠によって侵入されるケースでは、在宅中でも静かに侵入されると気づかない場合もありますので、防犯対策が必要です。
トイレや浴室の窓は、換気を兼ねて開けっ放しにしていると、小さな窓でも狙われ侵入されますので油断しないようにしましょう。
ベランダからの侵入
集合住宅の場合はベランダからの侵入に注意しましょう。1階2階の場合は特に注意が必要ですが、屋上のある最上階も注意が必要です。
足場になる部分が多いことから狙われやすく、集合住宅の場合、侵入可能な窓がベランダの窓に限られているケースもあります。
特に、通りに面していない場所にベランダがある場合は要注意です。
窓におすすめの防犯対策
窓からの侵入を防ぐ防犯対策は、シャッターを付ける、格子を付ける、防犯ガラスに取り換える、補助錠を取り付けるなどあります。
シャッターの取り付けや防犯ガラスに取り換える場合、費用もかかります。
すぐに対策ができて効果的な方法が補助錠の取り付けです。
両面テープで取り付けが可能なものから、クレセント錠に鍵機能が付いた補助錠まであります。
窓ガラスをハンマーやバールで破壊されない限り対策は有効です。
まとめ
玄関にオートロックが付いている、管理人がいる、2重ロックしているから大丈夫と過信せず、室内の窓がすべて施錠されているか確認しましょう。
最も簡単に対策が可能な補助錠の設置から始めてみましょう。
窓の防犯対策で不安を感じたら、お近くの鍵屋さんに相談しましょう。