マイクロバスは、海外向けに輸出する目的で盗まれる場合があります。盗まれた場合、会社の業務に影響するとともに、被害額も大きくなります。これまでマイクロバスにイモビライザーは搭載されていませんでしたが、盗難防止に役立つイモビライザーが搭載されたマイクロバスが販売されています。
乗車定員29名までのバスが主で、温泉旅館の送迎や幼児バス、会社の社員送迎バスなどに使用されております。
一般的に運転する人は限られており、中型免許(8トン限定免許不可)以上の免許が必要になります。今回は、イモビライザー搭載のマイクロバスの詳細及び、鍵紛失時の対応方法について紹介します。
イモビライザー付きのマイクロバスは?
2017年1月にフルモデルチェンジしたトヨタコースター及び日野リエッセⅡの全車にイモビライザーが標準装備されます。
15人乗りのハイエースコミューターは、2012年4月以降イモビライザー全車標準装備します。
フソウローザ、日産シビリアン/キャラバンなどトヨタ及び日野以外のメーカー車種にイモビライザーは装備されません。
トヨタコースターと日野リエッセⅡとは
マイクロバスで人気のコースターは、1963年にライトバスとして誕生後1969年にコースターに車名変更し現在は4代目モデルとして販売されています。
リエッセⅡは、1996年にトヨタからのOEM供給によって販売開始されました。
トヨタコースターと日野リエッセⅡは、デザインなど共通でトヨタ又は日野のメーカーエンブレムを確認する見分け方が一般的です。
2017年に約24年ぶりにフルモデルチェンジしたコースターにイモビライザーが搭載されました。
鍵は従来通りの差し込んでエンジンを始動するタイプで、鍵を抜くことでセキュリティシステムが作動します。
イモビライザー付車で鍵を紛失した場合は?
イモビライザー付のコースターやリエッセⅡで鍵を紛失してしまった場合、盗難の危険性が極めて高くなります。
スペアキーを複製するときに使用するキーナンバープレートは車内以外の安全なところに保管し、鍵とは別に保管しておきましょう。
法人の場合、事務所でスペアキーと一緒に保管しましょう。
イモビライザー付のコースターやリエッセⅡで鍵を紛失した場合、鍵のトラブルなどを取り扱う業者に連絡するのがベストです。
出先でスペアキーが入手できない場合、できるだけ早く移動できるようにしたい場合には、鍵業者に連絡しましょう。
トラブルが発生した場所まで出張し、鍵開けから、コンピュータのリセットを行い、イモビライザーのID登録が可能です。
イモビライザー装着車でディーラーにお願いする場合には、ディーラーまでのレッカー移動および、コンピュータの交換が必要とされ、スペアキーが無い場合約1週間クルマが使用できない状況になる可能性があります。
鍵のインロックに十分注意しよう
車内からリヤゲートや乗降扉をロックした後、鍵を車内に置いたまま運転席のドアをロックしてドアノブを引いたままドアを閉めることで簡単に鍵を閉じ込めてしまいます。
出先で鍵を閉じ込めてしまうと、鍵業者に鍵開けを依頼することになります。
ドアのロックは必ず鍵を差し込んでロックしましょう。
まとめ
マイクロバスでイモビライザーが搭載されるのは、2017年1月以降の4代目トヨタコースター及び日野リエッセⅡ、2012年4月以降のトヨタハイエースコミューター(15人乗り)のみです。
マイクロバスでは、スマートキーは無く、鍵を差し込んでドアを開け、鍵を差し込んでエンジンを始動させるタイプです。
出先で鍵を紛失した場合には、鍵業者に連絡してドアの開錠及び合鍵の作成を依頼するとイモビライザーの登録まで完了し、移動可能になります。
施錠は、鍵のインロックを防ぐために鍵を使用して施錠しましょう。