出典:イラストAC
車の盗難防止に役立つイモビライザーは、近年の乗用車のほとんどに標準装備されており、スマートキーの車には全車装備されています。
イモビライザーは、イモビカッターによるセキュリティの解除やリレーアタックによる盗難被害など完ぺきではありません。
ここでは、イモビライザーにプラスして車の盗難防止に役立つアイテムについて紹介します。
目次
イモビライザー標準装備 盗まれやすい車は?
盗難防止に役立つイモビライザーが装備されていても盗まれています。
2020年2月の第21回自動車事故盗難実態調査結果によるとトヨタブランドが上位を占めます。
1位 ランドクルーザー 42件
2位 プリウス 39件
3位 レクサスLX 25件
トヨタンドクルーザーが最も盗難被害に遭っています。前回調査まではレクサスはレクサス全車で集計しておりましたが、今回から車種別になっています。今回のレクサス全車の合計は56件で、前回同集計ならトップです。
なお、車両保険に加入で盗難被害により保険請求の実態に基づくデータであり、車両保険未加入、保険請求の無かった車の盗難実態は反映されていません。
車はどこで盗まれる?時間帯は?
車の盗難被害発生場所の80%以上が自宅や契約駐車場です。そのほとんどが屋外駐車場です。自宅前や契約駐車場で屋外駐車の方は要注意です。
車が盗まれる時間帯は、深夜から早朝にかけての時間帯が全体の70%以上を占めます。夜間に自宅や契約駐車場で盗難被害が目立ちます。
リレーアタック対策用キーカバー
スマートキーが常時発生させている微弱電波をリレー形式で拡幅させ、車を盗むリレーアタックによる盗難が増えています。
自宅玄関先にスマートキーを保管している方は要注意です。
イモビライザーが主流化する以前から盗難防止対策で有名な加藤電機のホーネットシリーズにあるスマートキーケースがおすすめです。
ケースにスマートキーを入れることで、微弱電波を遮断出来ます。見た目も利便性も良く普段使いが出来るケースです。
カー用品店でも電波遮断ケースは販売されています。100円ショップの携帯灰皿ケースでも代用できますが、見た目と耐久性が気になる方は、スマートキー専用品を選ぶことをおすすめします。
キーパッド式イモビライザー
イモビライザー搭載車、未搭載車双方に取付が可能な後付けの盗難防止装置です。
キーパッドで暗証番号を打ち込んで一致することでエンジンの始動が可能になります。
リレーアタックでエンジンが始動できる状態になっても、暗証番号がわからなければエンジンが始動できないため、盗難防止に役立ちます。
ナンバープレートの番号や車検証を見ればわかる住所の番地などは、推測されるような番号は使用しないようにしましょう。また、忘れてしまった場合、エンジンが始動できませんので注意が必要です。
物理的に固定するハンドルロック
大抵の車には、ハンドルロックが付いていますが、エンジンを始動することで解除されます。物理的にハンドルを回らなくするハンドルロックは、効果的で、短時間で盗みたい窃盗団の対象から外れやすくなります。
ハンドルを取り外して車を盗むケースもあり、ハンドルロックが役に立たない場合もありますが、ロックしないよりは効果的です。
盗難防止グッズにタイヤロックがありますが、ハンドルロック同様毎回セットし解除しなければなりませんが、忘れやすくなります。タイヤロックを解除せず走行すると、ホイールやフェンダーに傷を付ける恐れがあります。
自動車盗難徹底対策のまとめ
盗難防止に役立つはずのイモビライザー装備車でもリレーアタックなどにより盗難被害が発生しています。
スマートキーの電波遮断アイテム、キーパッドで暗証番号を入力する盗難対策、ハンドルロックなど、イモビライザーにプラスした盗難防止の対策が必要です。
夜間の時間帯に、屋外の自宅や契約駐車場で車の盗難被害が多発しています。