
ハイブリッド車でも、ガソリンエンジンのみの車同様、鍵のトラブルやバッテリー上がりが発生します。
突然のバッテリー上がりに困らないために、バッテリーは定期的な点検と早めの交換がおすすめであり、バッテリーの種類についても知っておくと便利です。
今回は、ハイブリッド車の鍵のトラブル予防法と、バッテリートラブルを防ぐためのバッテリー管理の基本知識について紹介します。
目次
スマートキーの電池交換はお早めに
ガソリン車でもハイブリッド車でもスマートキーの電池管理、交換は変わりありません。
メーター内に、スマートキーの電池残量の警告が表示された場合、早めに交換しましょう。
スマートキーの電池残量が無くなっても、スタートボタンにスマートキーを載せながらシステム起動可能ですが、思わぬインロックの危険を招きます。スマートキーの電波が弱く、車内に鍵が無いと車が判断するためです。
電池残量警告が表示されなくても、2年に1度、車検のタイミングなど定期的に電池交換することで、スマートキーの電池トラブルを防ぐことが可能です。その際には、スペアキーの電池も同時交換をおすすめします。使用していなくても微弱な電波を出し続けています。
ハイブリッド車もバッテリーは上がる
発進時に電気の力で走行可能なハイブリッド車も、一般的なガソリンエンジン車同様、バッテリー上がりが発生します。
走行用のメインバッテリーの他に、システム起動用や電装系に使用する12Vバッテリーが搭載されています。この12Vバッテリーが劣化したり、ルームランプの点けっぱなしでバッテリーが上がりシステムが起動できなくなります。
ハイブリッド車のバッテリー交換時期
ハイブリッド車のバッテリーは、セルモーターを回す役割がないため、ガソリンエンジン車のバッテリーよりも長持ちします。(マイルドハイブリッド車は除く)
ハイブリッド車の12Vバッテリーの寿命は3年~5年で、使用状況によっては5年以上持つ場合があります。
ハイブリッド車の12Vバッテリーは補機バッテリー
ハイブリッドシステムを起動するためのバッテリーは、補機バッテリーと呼ばれ、エンジンルームにある車種もありますが、トヨタ車の多くは、トランクルームにあります。
車内に設置されることから、内部圧力が測定値を超えるとガスを放出する制御弁式バッテリーが指定されています。
バッテリー選びを間違えないように注意しましょう。
補機バッテリーの型式例
S 34 B 20 R
S…制御弁式バッテリー、排気構造 Sが付いていれば補機バッテリーでハイブリッド車用
34…バッテリーの性能ランク 補機バッテリーの性能ランクは低いのが特徴
B…バッテリーの短側面の幅と高さ Bなら幅129mm、高さ203mm
20…バッテリーの長側面の長さ 20ならそのまま20cm
R…バッテリーのプラス短側面から見て+端子が右ならR

ハイブリッド車の補機バッテリー交換時期のサイン
エンジンがかかりにくくなる症状がないため、ハイブリッド車の場合、バッテリー交換のサインがわかりにくくなっています。
エンジン車なら、ヘッドライトの明るさやパワーウィンドウの動き具合でバッテリーの寿命を感じ取ることができますが、ハイブリッド車は駆動用バッテリーから供給されています。
スマートキーやリモコンキーを使用して、ドアロックを開錠する際に、反応が鈍かったり、ドアロックの作動が鈍い場合には、バッテリー交換のサインです。
しかし、補機バッテリーが明らかに劣化したと感じる前に、5年以内に交換することをおすすめするとともに、安心して乗り続けるために車検2回に1回バッテリーを交換するとよいでしょう。
ハイブリッド車の補機バッテリーを長持ちさせるコツ
月に1~2回は1時間以上運転して、バッテリーを充電しましょう。
短距離走行の繰り返しや長時間車を放置することで、バッテリーの劣化を早めます。
まとめ
ハイブリッド車もスマートキーの電池管理をしっかり行うことで、鍵のトラブルを最小限に抑えることができます。
ハイブリッド車にも電装系を稼働させるための12V補機バッテリーが装備されます。
メーカーや車種によって補機バッテリーの種類や搭載位置が異なりますので、車種ごとに確認しましょう。



















